波照間島への交通は現在は石垣島からの高速船やフェリーが中心ですが、数年前までは飛行機という手段がありました。今でも波照間空港は利用されていませんが存在しています。美しい海や八重山の島々を見ながらのフライトは遊覧飛行のようでした。今は休止になってしまった波照間→石垣路線の航空機の搭乗記です。
石垣島から波照間島へのアクセス
石垣島から波照間島に渡る手段は現在では
① 高速船
② フェリー
とあります。昔は(2007年11月まで)は
③ 航空機
という手段もあったのです。
高速船は1時間で着くのですが、他の離島路線と違って波照間航路はおよそ半分が外洋のコースとなるので、途中からかなり揺れが激しくなります。縦揺れが強くて、日によってはちょっとしたジェットコースター状態です(笑)。またそのため他の離島への航路と比べて、荒天時の運休頻度が高くなります。
僕は波照間島に行くときは高速船を使いましたが、帰りは飛行機を使うことにしました。僕は船酔いに弱いのでなるべく高速船に乗りたくなかったのと、珍しい飛行機に乗ってみたかったからです。
波照間空港と石垣ー波照間航路
波照間島には800m滑走路を1本もつ空港があり、石垣空港と結ぶ定期航路が1975年より運行されていました(当初は南西航空、のち琉球エアーコミューター。19人乗りプロペラ機から2001年10月以降9人乗りプロペラ機)。しかし、2007年11月に、操縦士の定年退職等を理由に定期航路は廃止されてしまいました。
(「波照間島あれこれhttp://www.kt.rim.or.jp/~yami/hateruma/menu_fr5.html」より引用)
HTR(波照間)→ISG(石垣)搭乗記
僕は2007年8月に波照間発石垣行の便に搭乗しましたのでその時の様子を振り返ってみたいと思います。
波照間島を満喫し民宿をチェックアウトしようとすると宿の人がから
「飛行機で予約されてるんですよね?飛行機は今日も欠航になってしまったみたいですよ。どうされます?」
と尋ねられました。
「それでは第3便の高速船で石垣に戻ります」
と答え、自転車を借りて波照間島の景色を最後に楽しみに出かけました。
昼食を終え、民宿に戻ると
「飛行機が飛んだみたいです!臨時便が出るので予約されていた方は乗れるみたいですよ」
と教えてくださいました。そして、民宿の車で波照間空港に向かいます。
波照間空港
波照間空港の外観はこんな感じです。とってもこじんまりした空港です。僕が経験した中でもちろん一番小さい空港です(笑)
中に入ると小さなカウンターと10人も座ればいっぱいになる待合があります。
シンプルな発着案内です。一旦欠航を決めた後に飛ぶことになったので臨時便扱いのようです。
小さな飛行機でバランスが大事!らしいですので、この体重計で体重を測定して座席が決められます。女性はちょっと困りますかね(笑)
9人乗りですのでこんな搭乗券です。体重により決められるので座席指定はできません(笑)。一度欠航になりあきらめて高速船で石垣に行かれた方が多く乗客は2人だけです。9人搭乗で満員になるとパイロットさんの横の特別席が開放されるそうです。
手荷物が軽トラで運ばれていきます(笑)
いよいよ手荷物検査を終え、歩いて搭乗します。
機種について
搭乗する飛行機はアイランダーBN2Bという機種です。
もう日本の空路からは退役しているようでJALホームページの航空機コレクションのページから見られます。
搭乗後の写真
パイロットさんがこんなに近い!バスというかワゴン車のようです。前のお兄さんはテンションが上がりバシバシ写真撮っています(笑)
離陸時は写真撮影禁止です。パイロットさんが計器を操作するのも間近で見ることができます。
離陸してしばらく経つと黒島が見えてきました!
ちょっとした遊覧飛行です
サンゴ礁もとってもきれいに見えます!
竹富島上空です。ちょうどカイジ浜の上空でしょうか。
僕が泊まった集落も綺麗に見えます。写真の左端が竹富島夕日の名所である西桟橋です。
いよいよ石垣島が見えてきました。この後、着陸態勢に入るとのことで写真撮影は禁止になりました。
そして現在は波照間空港は僕が使った旧施設は取り壊され、新空港施設が建設されており、航路再開を待っている状態とのこと
またいつか波照間→石垣の航空機に乗ってみたいものです!
八重山旅行記は以下のリンクよりどうぞ!