総合内科専門医&内科専門医資格認定試験 対策まとめ(2021年版)

(2021年5月更新)「内科専門医 資格認定試験」「総合内科専門医資格認定試験」を受験するにあたり内科医の忙しい仕事の合間を縫っていかに効率よく勉強できるかが合格のカギを握っています。内科専門医および総合内科専門医試験対策に用いるべき書籍を挙げ、どのように勉強すべきか、また試験当日の注意点を含めまとめました。

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目次

はじめに

「新内科専門医制度」の関係もあり「総合内科専門医資格認定試験」を受験される内科医が年々増加しています。私も数年前に受験し合格しました。正直言ってめちゃめちゃ勉強しましたし結果的に78%の得点を取りましたが、試験中はかなり手応えがなく発表までとても不安でした。僕の場合周りに受験する人が少なく試験対策をどうすればいいかかなり悩みました。年々難化している印象で、受験される先輩や後輩に最近よく試験対策を聞かれますのでまとめてみました。

また2021年からは「内科専門医 資格認定試験」も始まります。内科学会は内科専門医試験の難易度を「認定内科医試験 と 総合内科専門医試験 の中間のイメージ」と公表しており対策は総合内科専門医試験とほぼ同じでいいと思われます。

こちらの記事では内科学会専門医制度審議会会長が

今のところ合格率9割程度と想定して、試験問題を作成しています。結果的に認定内科医の試験よりは少し難しく、総合内科専門医よりはやさしいレベルになるのではないでしょうか。

とコメントされています。

検索などでここを見つけられた先生方の内科専門医および総合内科専門医試験対策に少しでもお役に立てれば幸いです。

内科専門医試験・総合内科専門医試験はきっちり対策をしないと合格は困難です

総合内科専門医試験は受験緩和措置が始まってから受験者数は急増しましたが合格率は56~72%と高くありません。また年々きっちり勉強して受験される方が増えており初期より受験者のレベルは上がっていると考えられますので、きっちりと対策を行わないと合格は困難でしょう。

試験施行日 受験者数 合格者数 合格率
平成26年9月14日 3943 2690 68.2%
平成27年9月13日 6787 4252 62.6%
平成28年9月11日 7731 4381 56.7%
平成29年9月10日 7283 4367 60.0%
平成30年9月9日 4936 3559 72.1%
令和1年9月8日 5428 3551 65.4%

2021年総合内科専門医試験の概要

昨年2020年に、第48回 総合内科専門医試験に出願された先生方の、改めての出願手続きは不要です

試験日

2021年 9月12日(日)
 残念ながら2021年度の試験は2022年に延期となりました

試験会場

東京都23区内(複数会場)

私は東京五反田TOCビルで受験しました

出願期間

2021年 2月 1日(月)~ 4月15日(木)まで

出願方法

オンライン出願

2021年から郵送での出願ではなくなり、下記出願フォームからのオンライン出願となります

受験料

30000円(税込)

2021年内科専門医試験の概要

2021年は第1回の内科専門医試験が行われます。

試験日

2021年 7月 4日(日)

試験会場

パシフィコ横浜 展示ホール

出願期間

2021年 1月22日(金)~ 4月15日(木)まで

出願方法

オンライン出願

以下の出願フォームからのオンライン出願となります

受験料

30000円(税込)

2021年以降の専門医試験について

2018年に日本専門医機構主導のもと,新しい専門医制度がスタートしました.その制度の中で新しい専門医(内科専門医)が2021年に誕生することになります.
そのため日本内科学会では,従来の認定医制度を2020年度をもって終了し,新しい内科専門医制度へ切り替えて制度移行することになります(現在は移行期です).なお2021年以降の内科専門医制度における資格認定試験は二つの専門医試験が行われます.

2021年以降 専門医制度(新制度)の試験制度

1.内科専門医試験:新制度に基づいて新たに実施.
(新制度における内科の1階部分の資格.認定内科医の方が取得希望の場合,受験の必要があります)
2.総合内科専門医試験:新しい受験資格にて実施.
(内科の2階部分の資格となり,原則,内科指導医の要件となる資格)

内科専門医試験について

2015年以前に医師免許を取得した方
①認定内科医取得者

病歴要約提出免除だがセルフトレーニング問題1回以上受講の必要あり

②J-OSLERの3年以上のプログラム研修に乗らない場合

初期・後期などを含め5年以上の内科研修+セルフトレーニング問題1回以上受講+病歴要約29篇の提出が必要

③J-OSLERの3年以上のプログラム研修に参加する場合

病歴要約29篇の提出

2016年以降に医師免許を取得した方

J-OSLERの3年以上のプログラム研修に参加+病歴要約29篇の提出

総合内科専門医試験について

認定内科医
①2021年以降に初めて認定内科医の更新を迎える場合

継続的な内科への従事(専従)+セルフトレーニング問題2回以上受講 (1回のみ病歴要約免除)

②2020年までに1回以上認定内科医を更新している場合+①で筆記試験不合格となった場合

継続的な内科への従事(専従)+セルフトレーニング問題2回以上受講+病歴要約10篇の提出

③1度も認定内科医を更新していない場合

認定内科医取得後3年以上の内科研修+セルフトレーニング問題2回以上受講+病歴要約10篇提出

新・内科専門医

内科専門医取得後3年以上の内科研修+セルフトレーニング問題2回以上受講+病歴要約10篇提出

2021年以降の総合内科専門医試験における病歴要約の提出10 篇は以下の内容にて構成されます.
・臓器別領域を問わない総合内科領域から5症例
・臓器領域別の症例から5症例(領域がそれぞれ異なること)
・剖検症例は必須としない.

内科専門医試験の試験問題と合否判定

試験問題について

問題数

250題

分野

総合内科を含めた内科の10分野

出題方式

Multiple Choice Question〈MCQ〉を使用してのマークシート方式

解答形式

Aタイプ-単純択一形式

[解答のしかた] 解答として最も適しているものを1つ選ぶ

  [例 題]

  欧州にある国はどれか.1つ選べ.
  (a)日 本
  (b)中 国
  (c)スイス
  (d)アメリカ
  (e)ブラジル          [正解:(c)]

X2タイプ-多真偽形式

[解答のしかた]  解答として適しているものを2つ選ぶ

  [例 題]

  欧州にある国はどれか.2つ選べ.
  (a)日 本
  (b)中 国
  (c)スイス
  (d)アメリカ
  (e)フランス          [正解:(c),(e)]

問題の種類

一般問題(100/250題)

内科の10分野について、専門的であっても必須の知識や判断力を問う問題

臨床問題(150/250題)

年齢、性別を記載して実施形式で症例を示し、設問に答える問題

出題範囲

「内科専門研修カリキュラム(=出題基準)」に準拠するものとし、到達レベルのグレード「A」を中心に出題

出題内容

原則として「標準的内科学教科書」、「日本内科学会雑誌」および「内科救急診療指針2016」に掲載されている内容

難易度

認定内科医試験 と 総合内科専門医試験 の中間のイメージ

内科専門医試験については初回のため情報が少なく不安な方も多いでしょう。以下の記事では日本内科学会資格認定試験委員会委員長が内科専門医試験の出題傾向についてコメントされています。

重要と思われる部分を抜き出しておきます!

――2021年7月に第1回の内科専門医試験が実施されます。具体的な出題傾向を教えてください。

岡崎 全250問のうち,消化器や循環器,総合内科など10分野について必須の知識や判断力を問う一般問題が100問,年齢や性別を記載した症例から診断や治療を問う臨床問題が150問と,臨床問題の比重が大きい試験となります。臨床問題は,具体的には内科救急疾患の初期治療に関する問題や,コモンディジーズを中心に治療方針と対応を問う問題症候から鑑別診断を進める臨床医の思考過程に沿った問題などが出題される予定です。

――出題分野で特に重視される領域はあるのでしょうか。

岡崎 ええ。一つは総合内科分野です。出題数を増やし,同一の症例に関して医療面接や身体診察所見,検査,病態生理,診断,治療という一連の流れで問う臨床実地長文連問形式が導入されます。

もう一つは内科救急分野です。多くの場合,診療場所によって内科医に求められる能力は異なります。例えばへき地の診療所ではプライマリ・ケアの能力,大学病院ではより高度なICUやHCUでの能力などでしょう。しかし患者さんが救急搬送されてきた時に対応する内科初期救急の能力は,診療場所を問わず必須です。

――おのずと試験の難易度は高くなりそうですね。

岡崎 研修期間が長くなる分,従来の1階部分の資格である認定内科医試験よりも求められるレベルが高くなるのは確かです。ただし2階部分の資格である総合内科専門医試験のレベルまで難易度を引き上げるわけではありません

――試験対策を通じて,専攻医にはどのような能力を涵養してほしいと考えていますか。

岡崎 内科医としての一貫した診療能力です。内科専門医試験では卒前・卒後教育のシームレスな接続を強く意識しています。共用試験CBTでは症候学や診断について問い,医師国家試験では診断を付けた上での対応や治療方針を問いますよね。卒後教育である内科専門医試験では,先に述べた卒前教育から一歩踏み込み,症状を手掛かりに疾患や病態を探る,深い症候学と治療方針を問うことになります。

そもそも新しい内科専門医制度では,試験結果のみではなく,専攻医がどのような症例を経験しているかなど「学びのプロセス」の評価を重視します。日々の臨床の中で経験した症例をベースに診察や現病歴,検査を踏まえて幅広い知識や技能を身につけてもらうことが,専門医資格取得の近道となるのです。

合否判定について

合否判定に係わる項目

1.筆記試験

・総合得点

 ・分野ごとの得点

2.病歴要約の評価

プログラム(J-OSLER)研修では、評価済みのため、ございません
従いまして、プログラム制研修ではない、出願時に病歴要約29症例を紙ベースで提出する受験者グループに適応されます

注意事項

・試験当日に試験問題の持ち出し行為等があった場合は「不合格」とする

・病歴要約29症例の評価が「不合格」の場合、試験の最終結果は「不合格」となる

 病歴要約が不合格(F評価)となった場合、教育責任者にも結果をお知らせする(予定)

・経歴詐称や症例の不正が認められた場合は処分する
     罰則規定:不正の状況等を鑑み、下記1~3のいずれかの罰則を科すこととする
      1. 当該年度不合格
      2. 当該年度不合格 且つ 複数年再受験不可(1~5年間再受験不可)
      3. 当該年度不合格 且つ 受験資格を永久剥奪

2021年以降の総合内科専門医試験の試験問題と合否判定

試験問題について

問題数

2022年度の試験から200題(※ 2021年度は従来通り250題)

分野

総合内科を含めた内科の10分野

出題方式

Multiple Choice Question〈MCQ〉を使用してのマークシート方式

解答形式

Aタイプ-単純択一形式

[解答のしかた] 解答として最も適しているものを1つ選ぶ

  [例 題]

  欧州にある国はどれか.1つ選べ.
  (a)日 本
  (b)中 国
  (c)スイス
  (d)アメリカ
  (e)ブラジル          [正解:(c)]

X2タイプ-多真偽形式

[解答のしかた]  解答として適しているものを2つ選ぶ

  [例 題]

  欧州にある国はどれか.2つ選べ.
  (a)日 本
  (b)中 国
  (c)スイス
  (d)アメリカ
  (e)フランス          [正解:(c),(e)]

問題の種類

一般問題(50/200題)

内科の10分野について、専門的であっても必須の知識や判断力を問う問題

臨床問題(150/200題)

年齢、性別を記載して実施形式で症例を示し、設問に答える問題

※ 2021年度の内訳につきましては資格認定試験委員会より公開されてはおりません

出題範囲

2022年度の試験から「内科専門研修カリキュラム(=出題基準)」に準拠するものとし、到達レベルのグレード「A~C」から出題

※ 2021年度につきましては「研修カリキュラム2011」からの出題となります

出題内容

原則として「標準的内科学教科書」、「日本内科学会雑誌」および「内科救急診療指針2016」に掲載されている内容

難易度

従来の総合内科専門医試験と同等レベル

合否判定について

合否判定に係わる項目

1.筆記試験

・総合得点

 ・分野ごとの得点

2.病歴要約の評価

出願時に病歴要約10症例を提出する受験者グループに適応されます

注意事項

・試験当日に試験問題の持ち出し行為等があった場合は「不合格」とする

・病歴要約10症例の評価が「不合格」の場合、試験の最終結果は「不合格」となる

 病歴要約が不合格(F評価)となった場合、教育責任者にも結果をお知らせする(予定)

・経歴詐称や症例の不正が認められた場合は処分する
     罰則規定:不正の状況等を鑑み、下記1~3のいずれかの罰則を科すこととする
      1. 当該年度不合格
      2. 当該年度不合格 且つ 複数年再受験不可(1~5年間再受験不可)
      3. 当該年度不合格 且つ 受験資格を永久剥奪

総合内科専門医試験対策に用いるべき書籍など

◎必ずすべきもの、〇余裕があれば、△重要度低い、×不要に分けて記載します。最後に私は使っていないけれども周りの人が対策に用いたと聞いたものを書きます。

◎必ずすべきもの

「生涯教育のためのセルフトレーニング問題集第4集」

2018年4月に発刊されました。以下の通り2015~2017年のセルフトレーニング問題が収められているだけでなく、新作問題も入っているようです。こちらの書籍は2020年の総合内科専門医試験受験に必須の書籍となると思われます。この書籍に出題されている疾患については問題を解く、解説を読むだけでなく、year noteを読み、出題されていないことも把握しておくべきと考えます。

好評をいただいております『第1集』,『第2集』,『第3集』に続き『第4集』を刊行します. 先日京都で開催された第115回日本内科学会総会講演会にて先行販売をいたしましたが、通常販売の準備が整いましたのでご注文受付を開始いたします。 2015~2017年度のセルフトレーニング問題+新作問題が収められています.

第4集だけでなく第1~3集を含めて以下の内科学会のホームページから購入できます

「生涯教育のためのセルフトレーニング問題集第3集」

セルフトレーニング問題の2012年~2014年までの3年分の内容に加え,新作問題を123題追加し,過去最大のボリュームで刊行します.

つまり、以下に書くようにこれらに加えて2015年以降のセルフトレーニング問題を入手できれば言うことありません(追記:第4集が出たことにより2015~2017年のセルフトレーニング問題は第4集購入で手に入れられることになりました)。 こちらの問題集は受験する人でやらない人はいないのですべての問題を解き解説を読むことは必須です。問題に出てきた疾患はyear noteを読み、出題されていないことも把握しておきましょう。

上述のように以下の内科学会のホームページから購入できます

「その年のセルフトレーニング問題」

上記のように可能であれば2015年以降のセルフトレーニング問題を入手しましょう(追記:第4集が出たことにより2015~2017年のセルフトレーニング問題は第4集購入で手に入れられることになりました。可能であれば2018年~2021年セルフトレーニング問題を入手しましょう)。総合内科専門医更新に5年に1度はしなければいけないので、周りの総合内科専門医に言えば持っている人はいるはずです。過去の問題は解説や解答もありますので必ず解いてみましょう。その年のものは解答の発表は年末なので受験の時点では正解はわかりません。しかし、内科学会がどんな疾患を大事に考えているかというのはわかりますし、問題の雰囲気や傾向は試験に似ています。出題されている疾患や選択肢に出ている用語を調べるだけでも違うと思います。

 

「日本内科学会認定内科医試験・総合内科専門医試験/過去問題集」

「日本内科学会認定内科医試験・総合内科専門医試験/過去問題集 第2集」

とうとう内科学会から総合内科専門医試験の過去問題集が発売になります!今後の受験生は必須の書籍になるでしょう。内科学会も商売上手ですね(笑)。今まではどんな問題が出たのかは分かりませんでしたので過去問で雰囲気をつかむのは勉強を始める上でとても重要ですよね!

発売後見せてもらいましたが、第1集は解説がなく問題と解答のみで、第2集は簡単な解説しかついていないので微妙ですよね…ほぼ問題と解答だけでこの値段を取るのはぼったくりです(笑)結局他の書籍を中心に勉強せざるを得ません

以下のリンクから購入できます。

「year note」

全て読むことは不可能ですし、そんな時間はないはずですので、通読しようとはしないでください。日常臨床をしていてそんな暇な先生はいないはずですが(笑)。問題を解いたときに詳しくない疾患について概略を知りたい時に読んだり、辞書的に調べるのに用いる程度にするべきだと思います。スマホやタブレットにyear noteのアプリを入れると便利です。

できる限り最新版のyear noteを購入しておく方がいいと思います。総合内科専門医試験にはup to dateの問題も出ますので!

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「内科系専門医試験 Quick Check」

上記「year note」に付属しています。「認定内科医試験」「総合内科専門医試験」で過去に出題された試験情報をもとに一問一答化したものです。今はワンタッチで回答できて解説も見ることができるアプリ版もありますので便利です。アプリ版では間違った問題だけ絞り込むことができるので試験直前の追い込み時期の見直しにも役立つでしょう。私はアプリ版を通勤電車の中で用いていました。

「year note アトラス」

こちらも「year note」に付属しています。パラパラと眺めて知らないことはじっくりと見ておきましょう。特に血液疾患や腎生検の画像は個人的にはとても役立ちました。

「内科学会ホームページの内科認定医過去問5年分」

総合内科専門医試験よりは簡単ですが、認定医試験から時間がたったベテランには十分難しく感じます。このレベルができないようではと危機感を持つには十分です(笑)。冗談は抜きにして、これらを解いておくのは最低限必要です。そして、解答は載っていても解説はありません。出た疾患については出題されていない事項もyear noteでしっかりチェックしておきましょう。

ログインが必要ですが以下のリンクから入れます

 

 

「クエスチョン・バンク総合内科専門医試験 予想問題集」

2016年総合内科専門医試験直前に突然発売され、やるべきかやらないでおくのか多くの受験生を悩ませたいわくつきの問題集です。さらに2017年度も7月14日に第2弾が発売されています。実際の問題に形式が似ており、解説も充実していますので、ある程度準備した後に模試がてら解いてみるのがいいかもしれません。

クエスチョン・バンク総合内科専門医試験 予想問題集

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クエスチョン・バンク 総合内科専門医試験 予想問題集 vol.2

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「2ちゃんねるの総合内科専門医試験スレ」

意外と2ちゃんねるのスレが役だちます。冗談ではなく本気ですよ!昨年はセルフトレーニング問題の解答につき素晴らしい議論が行われていました。また試験後は問題がかなり復元されていたり、悩んだ問題について活発な議論が行われています。合格発表後には各先生方の成績や感想がたくさん書き込まれます。玉石混合、デマも多い2ちゃんねるですが総合内科専門医試験のスレに関してはかなりの良スレですので、受験生は試験前から試験後までチェックされることをおススメします!

○余裕があれば

「生涯教育のためのセルフトレーニング問題集第2集」

もちろん第3集より内容は古いですが必ずやっておくべき問題集です。しっかり解説も読み込み、出てくる疾患はyear noteを読み、出題されていないことも把握しておきましょう。

第3集、第4集と同じく内科学会のホームページより購入できます!

「生涯教育のためのセルフトレーニング問題集第1集」

少し内容が古くなってきましたが、時間と費用に余裕があれば一通り解いて解説を読んでおくといいと思います。内容が古いので出てきた疾患についてはyear noteや最新のガイドラインで新しい知識にアップデートしておくことが必要です。

「クエスチョン・バンク 医師国家試験問題解説 2020 Vol.1-3」

さらに余裕があればこういう問題集もいいと思います。国試レベルなので基本的なのですが基本的な問題も出ないわけではありませんので、こういった問題を落とすと痛いですし、精神的に応えます。個人的に僕は本を読むより問題を解いてその周辺事項を覚えていくという勉強法が自分にあっているのでQBはよかったです。通勤の電車でアプリで問題を解いて、間違ったことだけを復習することで直前に知識の整理もできました。ただし、費用と時間はかなりかかります。あくまで時間に余裕がありより完璧を求める方だけにお勧めします。

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△重要度低い

「内科学会雑誌の特集最後にあるMCQ(multiple choice question)2年分」

こちらもかなり余裕がある方向けです。内科学会雑誌の特集は学会が重要と考えているup to dateな事柄が載っていると思いますので、その疾患は最低限year noteで読んでおくという使い方で十分と思われます。

「認定内科医・認定内科専門医受験のための演習問題と解説〈第3集〉」

実際の試験とイメージも違いますし、内容も古いのであまり重要でないと思います。

 

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×不要

「コモンディジーズブック」

「内科救急診療指針 1st Edition」

上記2冊は内科学会が一時期こんな記載をしていたことがあります

○総合内科専門医資格認定試験

「出題基準」に準拠するものとし,「出題内容」は,原則として「標準的内科学教科書」,「日本内科学会雑誌」,「内科救急診療指針」および「コモンディジーズブック」に掲載されている内容とします.但し,一部に「up to date」な領域として「日本内科学会雑誌」に掲載されている最近の重要な知見も出題範囲とします.

僕は買って勉強に使いましたが全く不要でした(笑)

その他

2017年の総合内科専門医試験終了後2ちゃんねるでは長門先生のケアネットでの講義から試験に出た内容が多かったとの噂が流れました。私自身は講義を受けていないので真偽のほどは不明ですが、こういった噂が流れると2018年の受験生の方は長門先生の講義について勉強する方が増えるかもしれません。市販されているものをご紹介しておきます。

実際にこちらで勉強した後輩に話を聞きましたが「全部見るとかなり時間がかかり他に手が回りません。知らないことがどんどん出てきて不安になるだけでした。その時間があれば他の問題集を完璧にした方がいいと思いました。もし見るとしてもCareNeTVでやっている直前ライブを見るくらいがいいのではないかと思いました」とのことでした。合う合わないは人それぞれですし、一人の意見ですが実際の受験生の声ですので参考にして下さい。

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発売が2016年と少し内容が古くなっていますが

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ちなみにケアネットの番組はケアネット株主は株主優待で見ることができます!詳細につきましては以下のリンクをご覧ください

また今年から長門先生の総合内科専門医試験対策についての連載が日経メディカルで始まりました!

その他私が周りの方々から聞いた以下のような試験対策もあるようです。僕は使っていないのでよくわかりませんが、使った方の感想を余裕と費用がある方はチャレンジするのもいいかもしれません。

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「内科系専門医試験 解法へのアプローチ」

「目でみるトレーニング 第2集: 内科系専門医受験のための臨床実地問題」

「症例を診て問題を解いて学ぶ 自治医科大学内科研修トレーニング」

総合内科専門医試験で対策すべき分野

内科学会が重要視している分野、好きな疾患は存在します。その問題はかなり細かいところまで問題に出たりします。分子標的薬、白血病や肺癌の変異遺伝子、アレルギー性疾患(ラテックス-フルーツなど)、DPP4などの新しい糖尿病治療薬については深く突っ込まれた印象があります。

あくまで個人の印象ですが

・内科学会雑誌2年分の特集に出ている疾患
・ここ数年のセルフトレーニング問題で扱われている疾患
・生涯教育講演会A・Bセッションで扱われている分野

はちょっと詳しめに勉強した方がいいと思いました。ある年受験した後輩はその年のセルフトレーニング問題を貸したのですが同じ分野の問題が出たと喜んでいました。



 

総合内科専門医試験当日の対策

時間割は過去と同じだとこんな感じです。

第1時限:9時~11時
第2時限:12時~14時
第3時限:14時40分~16時40分

休憩時間は結構あるように見えますが、

・試験が終わると全員の解答用紙の回収が終わるまで部屋を出られない
・トイレは長蛇の列
・試験が始まる少し前に部屋に戻らないといけない
・1時間目と2時間目の間は食事も摂らなければいけない

ということになりますので、特にトイレに行く場合ほとんど休憩時間はないと思ってください。

そして、先ほど述べたように内科学会が好きな分野というのは存在します。次の時間に同じ疾患について聞かれることも少なくありません。僕は次の試験に向けて切り替えるため国家試験や入試では休み時間の答え合わせはしない方針でした。しかし、総合内科専門医試験ではこれはあてはまりません。休み時間にも分からなかった問題は貪欲にyear noteなどで復習しましょう!

そして、私の同期は少し早めに出て次の時間に向けて勉強していましたが結構同じ分野が出たのでよかったと言っていました。あまりに早く出るのもよくありませんが、十分に見直しをしてなおかつ時間が余ったのであれば早めに部屋を出て、空いているうちにトイレに行き、残った時間を勉強時間に充てるのもありと思います。確か試験時間終了10分前からは退出ができませんので、15分くらい前に一足早く部屋を出て次の試験の準備をするのもいいでしょう。

受験は費用がかかりますが少しでも取り戻す方法

試験対策の本はきれいに使って売るのもありです

試験対策の書籍を購入するだけで費用はかなりかかってしまいます。 しかし、学生さんが購入するようなyear noteやクエスチョンバンクはきれいに使ってオークションで売ればそこそこいい値段で売れますよ! 

ご参考までに私の場合は

year note:19000円(書き込み全くなし)
クエスチョンバンク:23500円(鉛筆で問題の正誤につきマークをつけた状態)

でヤフオクで売れました。

勉強の息抜きに!

医師は世間では高収入と思われていますが世間のイメージ程贅沢な生活はできません…

夏休みの旅行で高級ホテルでゆっくりしたり、学会出張の時にちょっといいホテルに泊まったりちょっとした贅沢を味わいたいものです。ホテルの上級会員になるといい部屋にアップグレードしてもらえたり、ホテルの美味しい朝食が無料で食べられたり、旅行や学会出張が楽しくなります。勉強の息抜きに読んでみて下さい(笑)

また航空会社の上級会員になれば空港のラウンジが利用できたり、優先搭乗ができたり、こちらも旅行の質がぐっと高まります。デメリットは教授の上級会員率は高く、学会の時にラウンジで遭遇しやすくなることです(^^;)僕はANAの上級会員資格を取得しました。こちらも息抜きにどうぞ~

百貨店の外商カードも便利です。百貨店の買い物に割引がありますし、医師は多くの場合審査が通りやすく入手しやすいです。以下の記事をご参照ください

最後に

年々合格率も下がってきており受験される方の勉強量も年々増えている印象です。十分に試験対策をしないと合格することは難しいでしょう。ここを見て頂いた先生方の試験対策に何らかのお役に立てればうれしく思います。



コメント一覧
  1. 長門直 より:

    長門です。取り上げて頂き有難うございます。受講する大半の先生方は先生のブログをみていると思います。これからもアドバイスをお願いします。

    • 陸マイラー初心者医師 より:

      先生から直々にコメント頂きまして光栄に存じます!そう言って頂きましたからには今後も情報収集し受験する先生方に役立つものにブラッシュアップしてきたいと存じます。日経メディカルでの先生の連載も楽しみにしております。今後ともよろしくお願い申し上げます。

  2. 消化器専門医 より:

    お世話になっております。大変参考になりました。ありがとうございます。
    今から勉強始めようと思いますが、先生は何か月位前から開始されましたか?

    • 陸マイラー初心者医師 より:

      コメントありがとうございます!僕は3か月前からでした。しかし、今は勉強する書籍も増え、段々と皆さん勉強開始の時期が早くなってきていますね。日頃のお仕事の忙しさにもよると思いますが、4月頃から始められている方が多い印象です。今から始められるのですね!大変だと思いますが頑張ってください。合格をお祈りしております。

      • 消化器専門医 より:

        早速のご返答を賜りありがとうございます。3ヶ月で合格できるのはすごいですね。先生の勉強法をこれからも参考にさせていただき、良いご報告ができるように頑張ります。今後ともよろしくお願い致します。ありがとうございました。

  3. 長門直 より:

    長門です。取り上げていただき有難うございます。
    最近は、先生の試験以外のホテルやグルメを読ませていただいています。
    日経メディカルの連載再開し、5年間の分野別得点率載せました。
    ご参考ください。

    • 陸マイラー初心者医師 より:

      コメント頂きありがとうございます!また、小生のブログお読み頂きありがとうございます。
      連載拝読させていただきました。分野別得点率は興味深いですね。総合内科専門医試験に出題される疾患については一般内科診療に従事している限り知識は持っておく必要があると考えていますので、試験に合格した後も気にはしています。そのあたりの知識のアップデートにも役立てたいと考えておりますので今後も先生の連載を楽しみにしております。
      今後ともよろしくお願い申し上げます。

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