ANA国内線特典航空券発券時のユナイテッド航空1マイルの価値を考えてみた

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ユナイテッド航空のマイレージプログラム「マイレージプラス」でマイルを使ってANA国内線特典航空券を発券するとANAマイルでANA国内線特典航空券を発券するより少ないマイル数で発券できることが多くお得であることは知られています。今回ユナイテッド航空の5000マイルを使ってANA国内線特典航空券を発券して、大分出張から大阪への帰りに札幌に寄り道して帰ってきました。つまり、特典航空券としては、「大分→羽田」「羽田→新千歳」「新千歳→神戸」の3区間を5000マイルで発券したことになります。今回ユナイテッド航空マイル1マイルの価値がいくらで使えたのか考えてみます。

 

ユナイテッド航空「マイレージプラス」マイルを貯める方法

以下の過去記事からの引用です

主に次のような方法があります

ユナイテッド航空ならびに提携航空会社のフライトを利用する

航空会社のマイルを貯める一番ポピュラーな方法ですよね。

提携クレジットカード利用

私はユナイテッドマイルも並行して貯めるため「MileagePlusセゾンカード」も所持しています

基本的に1000円のカード利用につき15マイル貯まります(マイル付与率1.5%

 ただし一般カードで1.5%還元にするためには、追加年会費5,000(税抜)のマイルアップメンバーズを利用して合計年会費が6,500(税抜)とする必要があります

マイル提携パートナー利用(MileagePlusモールなど)

公式サイトから引用します

MileagePlusモールとは、フライト以外でも、毎日の生活の様々な機会に、マイレージプラスマイルをご獲得いただける、マイレージプラス会員専用サービスです。 マイル獲得のほかにも、各パートナーサイトからの様々な特典をお楽しみいただけます。 MileagePlusモールは、ショッピング、グルメ、通信、美容、トラベルサービス、趣味、スポーツ、書籍、保険、インターネットサービスなどの各サービスに分かれております。 マイレージプラス会員の方なら、どなたでもご利用いただけます。どうぞMileagePlusモールをご利用いただき、マイルをどんどん貯めて特典旅行をお楽しみください。 MileagePlusモールでは、今後もパートナーサイトを増やしていくほか、マイルアップキャンペーン情報や、人気パートナーサイトランキング、新着マイルパートナーなどお得な情報を皆さまにお届けしてまいります。

 

楽天市場などパートナーサイトの利用金額に応じてマイルが貯まります。ユナイテッドの提携パートナーは欧米系航空会社にしては多いのではないでしょうか。ポイントサイトと同様でMileagePlusモールにログインして、そこを経由してパートナーサイトを利用することでマイルが貯まります

ポイント移行

SPGスターポイント→マリオットリワードポイント→ユナイテッドマイルに移行して今までは利用していました。詳細は以下の記事をご参照下さい。

 

今後はSPG・マリオット合併後のマリオットポイントから移行するのが効率よく移行可能ということになるのでしょう。

また「ホテルポイント→ユナイテッド航空マイルへの交換でボーナスマイル加算キャンペーン」というキャンペーンが定期的に行われています。

ポイ探を見ると他には以下のポイントを移行できるようです

 マイル購入

ユナイテッド航空のマイルは購入することもできます。時々100%ボーナスなどお得なキャンペーンをやっていますのでそういうキャンペーンの時に買うのがいいと思います。ちなみに100%ボーナスの時に購入するとだいたい1マイル2円程度で購入できます。

しかし

・100%ボーナスはめったにない
・100%ボーナスが適応されるのは50000マイル以上などの条件が付いていて大量購入が必要
・そうすると1回に支払う金額がかなり大きくなる

という欠点があります。

ユナイテッド航空「マイレージプラス」マイルのルール

有効期限

ユナイテッド航空のマイレージ・プラスの期限は18ヶ月です。しかし、マイルの加算または利用があった場合は、その時点からさらに18ヶ月期限が伸びるのです。ANAJALのマイルでは加算や利用があってもきっちり加算から3年で失効するのとは違って貯めやすいです。またユニークなのは有料ですが有効期限の切れたマイルの復元も可能ということです。

必要マイル

日本国内での特典航空券では
片道5000マイル(飛行距離800マイル以下の路線)(2020年7月1日~5500マイルに引き上げ)
片道8000マイル(飛行距離801マイル以上の路線)(2020年7月1日~9000マイルに引き上げ)
が必要です

 ただし、ANA以外の運行(ANAウイングス、エアドゥ、ソラシドエアなど)は以下の画像のように5000マイルのままのようです。

ちなみに大阪発着の区間マイルを見てみましょう!下の表の赤で囲んだ範囲が片道800マイル以下です。

 

つまり宮古、石垣線以外は片道5000マイルで発券できます(沖縄もOKです)

ちなみに東京発着路線で800マイルを超えるのは沖縄(那覇・宮古・石垣)だけです。

ですからほとんどの区間は片道5,000マイルで利用することが可能です。

ANAマイルでANA国内線特典航空券を発券すると少なくとも片道5000マイルかかります。距離やシーズンによって必要マイル数が異なり、ローシーズン以外は高いです。

例えば私がよく利用する大阪⇔鹿児島は片道6000マイル(ローシーズン)~9000マイル(ハイシーズン)です。

これに対してユナイテッドは通年で片道5000マイルとなるため、沖縄路線を除くほとんどの国内線特典航空券は、マイレージプラスを使ってANA国内線を利用するほうが断然お得ということになっています。

しかも、この800マイルというのは出発地と最終到着地との距離で計算されます。つまり、乗り継ぎがあって実際のフライト距離がどれだけ伸びても出発地と到着地の距離が800マイル以下であれば乗り継ぎが複数回ある非常に面白い旅程も5000マイルで特典航空券を発券できます。今回は大分→羽田→新千歳→神戸という経路だったのですが、必要マイルの計算は出発地である大分と最終到着地である神戸の219マイルで計算されるということになり5000マイルで特典航空券を発券できました。

手数料が必要な場合

変更(払戻)手数料が必要となるケースがあります

一般会員のケースをあげてみると

・電話での発券は25米ドルの発券手数料
・変更・払戻は61日前までは75米ドル、60日前以降は125米ドルの手数料

が必要ということになります。

2019年11月までは搭乗21日以内に特典航空券を発券すると直前発券手数料が75ドル必要でした。しかし、2019年11月15日以降は直前発券手数料が無料になりました!

その代わりとして特典航空券の必要マイル数が搭乗の30日前から3500マイル増加しました…つまり、31日前までは5000マイル(801マイル区間以上は8000マイル)で発券可能だったのが、8500マイル(801マイル区間以上は11500マイル)となりました。以下の画像のように30日前を境にして5000マイルと8000マイルの日が明確に分かれています

つまり、2019年11月15日以降

 
搭乗21日前の直前発券手数料75ドルは廃止
搭乗30日前以降は必要マイル数が3500マイル増加

となったわけです。

 

2019年11月の変更以前の手数料一覧は以下の通りでした。出発日から20日以内の特典航空券の予約手数料(いわゆる緊急発券手数料)がありましたが上記の新しい手数料一覧のように緊急発券手数料は廃止となりました。

 

日本国内線は原則12時間未満の乗継で3区間まで

ストップオーバー(24時間以上の乗り継ぎ)は往復航空券のみ」というルールがあります。また5000マイルの片道特典航空券での乗り継ぎ旅程を利用するにあたっては「乗り継ぎ時間は12時間以内であること」とされています。

12時間以内であれば日付は超えてもいいのですが、乗り継ぎは2回まで(つまり片道最大3区間まで)となっています。ただし、サイトで検索してみると12時間以上の乗り継ぎ旅程も表示してくる場合があります。その場合は例外的に予約できるようです。

大分から大阪に帰るのに新千歳を経由してみた

今回大分出張からの帰りにユナイテッド航空のマイルを使って大分→羽田→新千歳→神戸の日程でANA国内線特典航空券を発券してみました!発券の方法は以下のリンクをご参照ください

今回は以下のようなスケジュールで札幌で1泊しました。このように狙った都市で1泊できる旅程が出てくると嬉しくなりますね!

また以下のようにユナイテッド航空のマイルでANA国内線特典航空券を予約するとランダムに座席が決められますが、こちらについては座席変更が可能です。

座席変更の方法については以下の記事をご参照ください!

ユナイテッド航空マイル1マイルあたりの価値はいくらになるのか考察してみる

さてこのように発券した今回の特典航空券ですが、ユナイテッド航空マイル1マイルあたりの価値はどれくらいになるのか考えてみましょう!

有償航空券を購入した場合はいくらかかったのか?

もし「大分→羽田」「羽田→新千歳」「新千歳→神戸」の3区間を有償航空券を買っていたらいくらだったのでしょうか?特典航空券を発券した日の航空券代のスクショを撮っていましたので比較してみます。

大分→羽田→新千歳は「乗り継ぎ旅割」を利用すると19580

新千歳→神戸は「旅割」で15200

もし有償航空券購入の場合は合計34780円支払っていたことになります

 有償航空券購入の場合に何マイルもらえるのか?

有償航空券をANAカードで購入した場合はフライトで付与されるマイルとANAカードで航空券を購入したことで付与されるマイルがあります。何マイルもらえるのかを考えてみます。

 フライトマイル

有償航空券でのフライトの場合はフライトマイルが付与されます。

私は今年はANAプラチナ1年目でスーパーフライヤーズカードゴールドを所持していますのでその条件で貯まるマイルを計算してみました。

大分→羽田:729マイル

羽田→新千歳:745マイル

新千歳→神戸:973マイル

つまり有償航空券を購入した場合は

2447マイル

が貯まります。

航空券購入で貯まるマイル

航空券をANAカードで購入するとマイルが付与されます。

ANAカードで航空券を購入するとクレジットカード会社のポイント移行分(100円=1マイル)の他にさらにANAカードでの支払い100円=1マイルが付与され100円あたり2マイルが貯まります。

今回は有償航空券(34780円)を購入した場合は

694マイル

が貯まります。

 有償航空券購入の場合にフライトで貯まるマイルと航空券購入で貯まるマイルを合計すると

片道分でのフライトマイルは2447マイル。有償航空券購入により付与されるマイルは694マイルですので、合計獲得マイルは、3141マイルとなります。

チケット代 :34780
獲得マイル :3141マイル

またユナイテッド航空マイルでANA国内線特典航空券を発券すれば5000マイル必要です

消費するマイル:5000マイル

よって1マイルあたりの単価を計算すると

34780円÷(5000+3141マイル)=4.3円/マイル

となります。

もしユナイテッド航空マイルをセールで購入すればだいたい1マイル=2円ですのでかなりお得に使えたことになります!

ユナイテッド航空マイルをお得に使えるだけでなく、さらに旅を楽しめます!

私は札幌は11年ぶりの訪問だったので1泊だけですが思いっきり楽しんできました!

まずは六花亭札幌本店で念願のマルセイアイスサンドを食べました。

夕食はミシュラン三ツ星のお寿司屋さんでお寿司を楽しみました。

その後札幌に詳しいマイラーさんに連れて行っていただいたお店で美味しいザンギやラムを食べ

最後に最近札幌でブームと言われているシメパフェを「パフェ、珈琲、酒、佐藤」で頂きました!

翌日は朝から新千歳空港の美瑛選果に並んで豆パンをゲットしました

ユナイテッド航空のマイルを上手く利用して乗り継ぎのある楽しい旅行をまたしてみたいと思います!

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